志向館 金沢寺町校だより
2023年8月13日日曜日
夏期合宿
2023年7月23日日曜日
CO2を出さない発電
ところが、燃焼してもCO2が出ない物質で火を作れるそうだ。日本は総発電数の70%以上を化石燃料に頼っているのが現状。先進国の脱酸素化のトレンドからすると、肩身の狭い日本にとってはありがたい話である。
2023年6月22日木曜日
整形手術
6月20日の朝日新聞に「二重手術 高校合格のご褒美」という見出しで、袖書きに「10代の美容医療増加 揺れる親」とあった。高校に合格した暁に、ご褒美で二重を作る埋没法(瞼を糸で留める方法)手術の約束してもらった女子の話が冒頭にあった。手術は自由診療で50万。でも、モニター価格で5万円と言われ、親も納得してくれたとのこと。
1週間で手術後の腫れも引き、人と目を合わせることが嫌ではなくなって、「気持ちが明るくなった(本人感想)」そうだ。朝日新聞の紙面には湘南美容クリニックの広告が(SBCマーケティング提供)掲載されていた。キャッチフレーズは「たった3年の高校生活。一秒でも長くカワイイ私で過ごしたい」だった。完全なルッキズムである。10代の女子で二重にする手術を受けた人は、2019年の1万6千人から2022年では2万6千人に増加したそうだ。インターネットで検索してみると「手術時間15分、両眼4,800円」という見出で、TCBというwebサイトに、いくつものクリニックの名前が載っていた。金沢では駅前にあるようだ。ここまで気軽に、簡単に、低コストとなれば、「学校帰りに、いただいたお年玉持って・・・」のキャッチフレーズも現実にあり得るかもしれないと思った。
社会学的にみると、ルッキズムは「社会(男性社会)による押し付け」としてとらえることもできる。ここでは美容整形は「社会に流布する女性美の模範に合わせる」(バルサモ)になるそうだ。
大阪樟蔭の松下先生の大学生、大学院生(87名)のアンケート調査によると反対論者の大半は「親からもらったものに傷をつけることの抵抗感」「人をだますことになる」など道徳的な観点と「副作用、後遺症の心配」医学的観点の2つに絞られる。道徳心の抵抗にしても、副作用や後遺症の恐怖にしてもどちらも払拭しきれぬものがある。まして、副作用は低い確率でも起こっている事実は否定しがたい。
しかし、とりあえずの結論としては、整形は個人の判断というしかない。心的満足度はその人にしかわからない。「きれいになった」の一言が欲しいのは強欲でもなんでもなく、誰しもが持つ願望といってもいい。したければすればいいと思う。まして、それで気持ちが明るくなって人生に前向きになれればいいと思う。高校生は確かに目にコンプレックスがある子が多く、二重瞼であればどれほど幸せかというのは聞いたことが何度もある。「人ときちんと向き合る」ことは学業にもいい影響がでる。
これからも、整形は増えてくると思う。特に目に関するプチ整形の件数はうなぎのぼりだと思う。でも、整形が一般化すると、こんな会話があるかも。男子:「君かわいいね。整形?」整形経験の女子:「ちがうよ。」このような会話が交わされると、「虚偽」が成立し、法定離婚事由に該当することがあります。整形は自由だが、人を巻き込んだ一生モノの決断では正直が何よりかと。
2023年5月25日木曜日
株高
最近「株をやらないか」と証券関連の方は勧めてくる。本来、企業は業績を上げ、業績に見合った株価がつくのが正常だが、株に殺到して上がった利益を得ることだけを考えるいわゆる相場師的発想には必ず下落がある。特に素人がこぞって市場に参入してくると。どこが最高値かわからなくなって、高値で買い、いきなり下落し、損をする人が出てくる。最後に泣くのはたいがい素人である。
2023年4月30日日曜日
AIと向き合う
こんなことができたらと創造したことは、未来に類似したモノが必ず実現する。人が月に住むなんてもうすぐだろう。私は小学生のころ「未来の私たちの絵」というテーマで図画工作の時間に月まで届くエスカレーターをクレヨン画で描いた。当時デパートにエスカレーターが設置され、珍しかったからだ。じっとしていて月まで階段が運んでくれる未来を創造した。出先で電話ができると便利だと感じ、1980年代は数キログラムもある携帯電話が登場し、お金持ちが車の中から車載電話をしていた。それから40年。カメラ機能を持つPCに進化し、子供も持っている。
同時に新たなマイナス面も現れ発展していく。近いうちに月での資源開発競争で、必ず国同士の衝突が生まれるだろう。スマホは誹謗中傷の道具になり痛ましい事件の直接の原因となることもある。しかし、私たちは一度使うようになった便利なモノを排除することはなく、すさまじい勢いで発展させていく。
チャットGPTの普及で一番気にかかるのは教育についてだ。レポートや感想文を書いたり、みんなで協議しあう場でIAを利用することが予想される。レポート等でそのまま提出しないまでもAIに発想を手伝ってもらうことは十分ありうる。また、協議の場で「AIがそう言うのなら」と、決定をゆだねることが恒常的になれば私たちの想像力や総合的な判断力は減退する。
私たちの世界では、モノのマイナス面である危険性の回避は、使用者たちの判断に委ねられ、トラブルの発生は個々人の自己責任に帰結する。極端な例だが、核兵器だってそうだろう。
数直線にたとえよう。プラスの面が増加すると同量のマイナス面が潜在的にも顕在的にも存在し、支点ゼロを中心にバランスをとるには、しっかりした倫理観が必要である。先日G7では「責任あるAI」の実現に向けて合意が交わされたそうだが、具体策が急がれる。
2023年3月30日木曜日
2023年度開校に向けて
2023年2月28日火曜日
LGBTについて

経営者の立場からLGBTの方と一緒に仕事をすることを考えてみようと、HPに掲載されている埼玉県の企業向けのハンドブックを読んでみた。そこに性的マイナリティーの方が求める配慮・支援というグラフがあり、その方たちが求める順にグラフがあった。「①同性カップルにも慶弔休暇や家族手当を適用」「②制服や服装規定における配慮」「③健康診断での配慮」「④採用活動における配慮」「⑤差別を禁止する規定」以上が主なものだ。志向館の①~⑤の判断は以下の通りです。
①慶弔休暇は友達の結婚式扱いで有給休暇で消化していただきたい。家族手当は法的な証明があれば、問題なく出せる。婚姻は今の法律では不可能なので、養子縁組をしていただくのが一番である。年長者を親、年少者を子として所帯を1つにしていただければ問題ないと思う。②志向館には制服の規定がありません。基準は中学、高校生たちの大半が奇妙に思わない物であれば問題ありません。③健康診断については定められた病院以外にマイナリティーの方が行きたいと思う病院で、既定の検査が可能であれば問題ありません。ほかの方と同様、費用は志向館が負担します。④配慮します。要望を上げてください。⑤個々の事案で考慮しますが、差別はありません。
追加として、マイナリティーの方用のトイレについてですが、当館のトイレはすべて1人タイプです。出入りが気になるのなら、男女兼用もあります。
2023年1月14日土曜日
共通テスト前夜
2022年12月3日土曜日
1年で一番多忙が始まる
時間割が完成すると講師手配です。常勤が8割~9割なので、そんなに苦労はしませんが、非常勤の手伝いは必須です。社会人非常勤は安定していますが、学生非常勤は不安定です。金沢大学は院生あたりも27日くらいまで、何やかやとあるみたいです。すると県外からの帰郷生を当てにして今のうちから連絡をとります。
12月の12日から教材の印刷です。志向館はほとんどがオリジナルなので、授業の内容にあった質と量の調整がうまくできて、1講座1冊で未消化がないので、達成感があり無駄もありません。オリジナルは生徒にとってはいいのですが、製作は大変で、1,000冊近くの教材の製版の労働量はすさまじく、刷っても刷っても終わりません。
講習が始まってしまうと事務系は一休みですが、講師は1日きっかり8時間は教室で授業です。正月も含み約10日の苦行が続きます。別会社のインターアクト(中等部)も志向館グループです。講師によっては30講(30コマ)以上教材研究があります。
私たちのマインドを支えてくれるのは中学生や高校生の未来への責任感です。
2022年11月12日土曜日
リストラ
大儲けしているので5000人も従業員がいる会社を買った。買い取った会社の収益をすぐに出すため従業員の半数を解雇して、人件費を大幅に削減した。経営理念は金儲けだけだ。従業員の人生など微塵も考えていない。幸運にも残った人たちも、いつ首を切られるかと、びくびくする。過去に最も多かったのが富士通の2850人、次にルネサスエレクトロニクスの約1500人、ジャパンディスプレイ約1200人、東芝1060人、コカ・コーラボトラーズジャパン約950人、アステラス製薬の約700人。各社やっている。いわゆるアメリカ型経営である。
わが国で顕著になったのは1990年代初頭のバブル崩壊以降だったとおもう。失われた20年に代表される長期の不景気時代、容易なリストラ方法である。早期退職募集を行う事例が官民を問わず急速に増加した。
戦後の高度経済成長を支えた日本独特の雇用システムを日本型経営と呼ぶ。欧米には見られない「終身雇用制」「年功序列型賃金体系」「企業内労働組合」の三点である。
私は典型的な日本型経営論者だ。志向館に退職はない。好きなだけ働ける。昇給は生徒数の増加等で収入が増えると一律に上昇する。一ヶ月近く入院しても給与はいつもと変わらず支給する。組合は作るように進言している。是非もなく「苦楽を共にする」のが志向館の経営理念だ。