![]() |
島根県で演説する岸田首相 |
岸田内閣の支持率は20%切ってしまい、今度こそ政権交代が起こる前触れと注目したはずだ。島根県は全国で唯一、自民党が選挙区の議席を独占してきたが、果たして、初めて議席を失うことになった。亀井亜紀子(立民・元)当選 8万2691票、錦織功政(自民・新)5万7897票だった。
早速、島根に住む親類の家に電話してみた。「県民は自民党を好きではなくなっている」「自分も個人的に、特に岸田首相の政策が好きではない」とのこと。父や祖父母の代からの支持を裏切ると、再び信頼を回復するには時間がかかりそうだ。自民党は次の総選挙で第1党から落ちそうだ。
自民党はかつて2度「下野」(野党に転落)したことがある。1993年にリクルート事件、東京佐川急便事件などといった「政治とカネ」の問題が起こり、国民は自民党に失望し、自民党は過半数を割り、非自民非共産の8党派の連立政権ができた。
2009年には小泉純一郎氏が党総裁の任期切れに伴い首相を辞め、その後、安倍晋三氏、福田康夫氏と、1年で政権を投げ出す首相が続いたことが原因で、国民は自民党に失望した。民主党は308議席、対する自民党は119議席。
私はかねてから政治は変革が大切だと思う。同じ党が長く政権を担うより、別の党が政権を獲得したり取り返したりしてはどうか。切磋琢磨という言葉がある。為政者たちはお互いに磨きあってこそ国民に寄り添った政治となる。また、有権者は政権を選び取るという権利を持っていると同時に、自ら生み出した「新しい政治」を国民として厳しく見詰め、日本の民主主義を鍛えていく責任も負っている。傍観者としてではなく主体的に政治を変革する担い手であるべきだ。理想と現実は違うと叱られそうだが、そう思いたい。
2009年には小泉純一郎氏が党総裁の任期切れに伴い首相を辞め、その後、安倍晋三氏、福田康夫氏と、1年で政権を投げ出す首相が続いたことが原因で、国民は自民党に失望した。民主党は308議席、対する自民党は119議席。
私はかねてから政治は変革が大切だと思う。同じ党が長く政権を担うより、別の党が政権を獲得したり取り返したりしてはどうか。切磋琢磨という言葉がある。為政者たちはお互いに磨きあってこそ国民に寄り添った政治となる。また、有権者は政権を選び取るという権利を持っていると同時に、自ら生み出した「新しい政治」を国民として厳しく見詰め、日本の民主主義を鍛えていく責任も負っている。傍観者としてではなく主体的に政治を変革する担い手であるべきだ。理想と現実は違うと叱られそうだが、そう思いたい。
島根の投票率を見てみよう。54.62% 衆議院の小選挙区制導入以降、最低だったそうだ。前回、3年前の選挙を6.61ポイント下回った。半分くらいの人が権利を行使しなかった。政治を生かすも殺すも国民の政治に対する関心である。