2024年9月29日日曜日

遺恨は続く?

中国広東省の日本人学校に通う10歳男児が登校中に中国人の40代男性に刺されて亡くなった。918日は「柳条湖事件(満州事変)」の日であり、愛国主義教育や歴史認識に基づき、反日感情が特に高まりやすい「国恥日」とされる。やっぱり中国は徹底した反日教育を行っているため、日本人に対する敵意識はすさまじいと思ってしまう。経済ジャーナリストで法政大学MBA兼任教員の浦上早苗氏によると(東洋経済オンライン)1の教科書に日本軍と戦った八路軍の英雄物語が掲載され、「日本軍を追い返したぞ」と喜ぶ人民たちの挿絵が添えられていて、これは手ごわいと思ったそうだ。しかし、現実はそうでもないらしく、抗日ドラマは日本の「時代劇」のようなジャンルとして定着しているだけでなく、コメディありカンフーあり、果ては日本兵と中国人将校の恋愛ありと、史実から完全に離れてエンタメ化しているそうだ。

そして若者は抗日ドラマではなく、日本のアニメやドラマを通じて日本のイメージを形成している。筆者が日本語を教えていた大学では、学生がネットショップで日本の制服風の上下をクラス全員分購入し写真撮影をしていたそうだ。また、日本でアニメや映画の舞台を巡る聖地巡礼が大流行している。中国共産党員になるには申請をしてから2年ほどかかり、学業、思想、活動などで実績が必要となるが、就職に有利だからという打算的な人も大勢いるようで、みんなが皆、共産党Loveとまではいかないらしい。

我が国とアメリカの関係を考えてみると参考になる。戦争をした。お互いに手ひどいことをした。彼らはいまだに真珠湾は覚えているが、アメリカ人の24歳までの人たちは75%が原爆を疑問視しているというデーターもある。日本のアニメはアメリカでも人気だし、アメリカの文化は日本に定着した。日本と中国も似た感じにはなるだろう。但し、時間がかかる。問題は外交関係だろう。中国を好きではないといった人たちの理由のほとんどが尖閣の領有権問題、台湾問題、日本の軍国主義復活の警戒感などである。アメリカは離れているがお隣となるとちょこちょこ、気になるものが見えてくるのもいたしかたないでしょう。とりあえず、「嫌中」動画をYou-tubeのどんどん上げるのをやめよう。