「不適切」を短縮した「ふてほど」が流行語大賞に選ばれた。「不適切」という表現は「アウト」とは違い、使いやすい無難な表現だと思う。ホームベースに全力で突っ込んでタッチ「アウト」か「セーフ」というより、不適切さの程度を「かなり」「わりと」「少々」などバリエーションで表現できる。
TBS系の「コメディーSF」「ユーモアSF」などという範疇のドラマだった。阿部サダヲは相変わらずの早口と格好つけない素朴さ、ちょっとエッチで歯に衣着せぬ物言いが日本の中年?っぽく感じてしまう。昭和の世にタイムスリップし、当時の自分や仲間たちの過去の姿に遭遇する。昭和生まれの私にとっては懐かしさを感じる場面も多々あった。番組の中で一番強調されていたのが、言葉とファッションだ。放送では禁止されている言葉は「××(ちょめちょめ)しよう」とか「男のくせに…」など今ではパワハラやセクハラになる表現は当時たり前。女子高生のヘアースタイルは「ボブカット」「聖子ちゃんカット」、レトロな感じ。懐かしくも気恥しくもある。
昭和は、「人間臭さ」「人との温度」が残る一方で、小学校のころから「リーダー教育」がはっきりしていて、学力が高くて責任感がある生徒を他の生徒の模範として、先生が特別扱いした時代でもあった。みんなから一目置かれる存在がいて、その子を見て自分の行動を決めるといえば、やや大げさですが、良いことと、良くいないことが単純で、はっきりしていて、意図してリーダーの真似をしないまでもそっちの方に、気が付けば自然に、じわ~と寄っていく。そんな教育の結果に気づき「自分はなんなんだろう」「人間ってなんなんだろう」と叫ぶ半面、それも面倒で「しらけ」を掲げる者。しかし、理想と現実のギャップに苦しみながらも、結構若者は生きようとしていた。私の昭和時代の高校のクラスでは引きこもったり、登校できない生徒はいなかった。不適切なことをずけずけ言って、お互い傷つけ、強くなっていったのかもしれません。
