2025年3月10日月曜日

商品券配り

石破茂首相が自民党の新人議員15人に110万円の商品券を渡した問題は、「商品券を配られた複数の新人議員が、周囲のベテラン議員などにその事実を漏らしたこと」が発端となり、党内に噂が広まってメディアのスクープ(朝日新聞など)へと繋がったそうです。

1年生議員ら15人に対して110万円の商品券を配布。政治資金規正法に抵触する可能性が言われる。石破首相は14日付で陳謝。ねぎらいが目的であり、政治的な意図はないと説明。原資もポケットマネーであり、政治資金ではないと違法性を否定したとのこと。

野党の方の反応を挙げておくと、公明党の塩田博昭氏「政治改革を進めているさなかだ。法的な責任の有無ではなく、もっと庶民感覚を持った政治を貫いてもらいたい」立民の森本真治氏「ポケットマネーで150万円は信じがたい」日本維新の会の柳ケ瀬裕文氏「政治とカネ問題に対する誠実な対応の前提を根本から揺るがす」といったところです。

日本では有力な政治家が「子飼い」の若手議員に対し、選挙資金や活動費の名目で現金(いわゆる「餅代」や「氷代」)を配る慣習は、日本の政界(特に自民党などの派閥政治)において長く続いてきた仕組みです。例えば「餅代」なら12月の初めに、有力議員の秘書から、若手議員に電話がかかり「〇〇君、今年は応援してくれてありがとうございます。先生が同志諸君の労をねぎらいたいとおっしゃっておられます。」と、行けば宴の支度があり、「年越しの餅代だ。少ないが取っておきたまえ。」と現金が渡される。昨今は政治と金の問題がクローズアップされ、控えめになってきたそうだが、こっそり続いていても不思議はないでしょう。石破氏の10万円がスクープになったのは、あうんの呼吸の人間関係も作らぬまま、新人にいきなり餅代ぽいもの渡すから、不気味に思われ、マスコミにかぎつけられたというところだと思います。今回のスクープで、氏がなかなか首相になれなかったのも納得しました。しっかりした人間関係があれば漏れることのない餅代。「10万円も!」というより、たった「10万円」が不気味なお金に思えて暴露する若手議員の動きを読めなかった石破氏の人間関係の希薄さにちょっとあきれますね。