2023年5月25日木曜日

株高

価は5月22日の上昇で3万1千円台に乗った。理由はいくつかあるが、海外の株式投資家が日本株を買っているのが直接の要因である。有名なアメリカの投資家ウォレン・バフェットが日本株への投資を明言したからだ。バフェット氏は日銀の植田新総裁が大規金融緩和を継続したことやアメリカの銀行の破綻問題を受け、今は日本の企業が強いと踏んだのだろう。さらに、拍車をかけているのが、日本の企業が自社株を購入していることだ。自分で自分の株を買えば当然株価は上昇し注目され、他の投資家の一層の株式購入を促すことになる。また、円安が続き日本株の上昇が続く可能性は高い。円安は海外資本が日本株を買い安くしている要因でもある。しかし、日銀が市場介入を行い、ドル売り円買いを行う向きが見られない。介入の脅し文句すらない。理由は簡単だ、企業は株が上昇することで、資産の含み益が増大し、銀行などから資金調達がしやすくなる。延々と続く低金利策と株価の上昇は日本の企業にとって追い風である。好景気の呼び水である。もちろんここで、給与を上げないと、国民全体に低金利と株安の恩恵は届かない。しかし、企業は内部留保に懸命だと聞く。
 最近「株をやらないか」と証券関連の方は勧めてくる。本来、企業は業績を上げ、業績に見合った株価がつくのが正常だが、株に殺到して上がった利益を得ることだけを考えるいわゆる相場師的発想には必ず下落がある。特に素人がこぞって市場に参入してくると。どこが最高値かわからなくなって、高値で買い、いきなり下落し、損をする人が出てくる。最後に泣くのはたいがい素人である。
 高校生にどんな人になりたいと聞くと、はばかることなく「お金持ち」と答える生徒もいる。いい答えだ。今度、株の話をしよう。いいところも悪いところも。そして必ず勉強しないと株では勝てないと付け足そう。