2022年8月22日月曜日

クラブチーム

受験間近になってもクラブチームに参加し続ける中学生が目立つ。よく聞くのはサッカー、テニス、バドミントンである。「週に3回は練習です。習いたい科目と練習がかぶります。」「突然練習が入ることがあって…」「日曜は試合で模試とかぶってます」など、保護者は子ども任せで、というよりは高校受験まで半年のところで、汗まみれで疲れ果てて帰ってくる子どもを見て焦らぬ親はいないが、「子どもがどうしてもというのだか」と子どもの嗜好を尊重する。志向館に限ってだが、そういった館生の成績は難易度にかかわらず志望している学校の合格基準には遠い。

このままでは、高校入試という試合に負けそうだ。チームの指導者はどう考えているのか。最終的に「スポーツは本人が決めたことですから」というのでは指導者としてどうかと思う。私が青少年の指導者に思うことは、打ち込むことがなんであれ、「全人的な指導を心がけていただきたい」に尽きる。「スポーツの指導者だからスポーツだけの指導」では済まない。指導者の皆さんには教育者であってほしい。教育の目標は「知徳体」の総合的発達にある。確かに子どもは自分で決めた。しかし、指導者がかねてから、そうコントロールしている場合もあろう。試合に勝つには一生懸命「練習」が必要ですと、指導者の方たちはおっしゃってきたのではないでしょうか。なら、12月まで続けると意気込む子どもには入試の練習時間が足りませんと受験の指導者は言うしかない。