2022年3月6日日曜日

EV③

 EVの後進国である私たちの未来を考えたい。おそらく、日本では、水力発電と太陽光発電が理想である。もちろん理想を実現するには数多くの問題点を克服しなくてはならない。水力は建設コストと河川の利用権の克服が課題とされ、大規模なダムを簡単に作るわけにはいかないようだ。しかし、意外に知られていない事実だが、太陽光パネルは固定価格買い取り制度(FIT)のおかげで、発電量は世界第3位の水準だ。また、高性能のパネルの開発は我国の得意とする分野だ。
 3回続けて掲載してきたEVの増加のための策としては、意外に個人努力がカギとなる。年金、医療などの社会保障費用に6割の予算を割いている我国では、エネルギー需給体質の改善に、すぐに大きな予算を割くことは無理というもの。時間もかかる。そこで、やはり日本のお家芸が個人努力であることを再認識すべきだ。民間企業の中には山間部の工場に小規模な水力発電を設置している会社もある。もちろん家の屋根にソーラーパネルを取り付けるのも得策である。さらに日本は小型車()の技術力が高いので車体にソーラーパネルを設置した都市型自動車の開発も進化するだろう。結論として、まずは国民一人一人がCO2削減の意識を持つことで、EVの需要を高め、国を動かしていくことである。それまで、しばらくは自家発電でEVを動かすくらいの意欲が必要だ。