2022年2月14日月曜日

EV①

ノルウェーのダム
 前回の続きで、論点を国民意識に的を絞ってみたい。EV先進国のノルウェーと比較するとわかりやすい。ノルウェーの発電は水力である。総発電量の95%が水力である。しかし、輸出の42%は石油と天然ガスである。つまり、自国でクリーンな発電を行い、欧州を中心にCO2を排出する化石燃料を出している国なのである。我国は石炭、石油、LGBが発電の74.9%を占めている。生産構造の違いはあるにせよ、ノルウェーの人たちにとって電力は水から作るのが常識なのだ。現状、日本でEVが増加すると電力消費が上昇し、せっかくEVで排出ガスを減らしても電力需給の上昇がCO2の上昇に繋がるという、なんとも皮肉な結果を生み出す。ノルウェーは森林も多いし、きっと空気はきれいなのだろう。そんな国民の意識が化石燃料車を減らす最大の要因であろう。ちなみにノルウェーでは64.5%EVだそうだ。日本の0.6%と比較すると100倍である。続く・・・。