2021年3月3日水曜日

やっぱり大学

法政大学 旧市ヶ谷校舎
 








 予備校生は年齢に関係がありません。高校を卒業してからぶらぶらしていた。まずいと思って、何でもいいから就職した。進学校に通っていたが、工業や商業を学んだ子たちの方がずっとキャリアが上だった。みんなてきぱきしていた。自分は頭がいいから何とかなる。なんでも習得できると思っていた。工場で軽作業をしていた。3年がたった。仕事は覚えたが、工業や商業を出た子たちと心が違った。彼らは前向きだった。高校を卒業したら就職を考えていた子たちだからだ。同じ高卒でも、自分とは心の向きが違う。彼らは毎日楽しげだった。同僚の中には、はやばやと職場結婚した人もいた。大学に行かなかったから働いている高卒の自分と、働きたくて高卒で社会に出た人はこうも違うのかとやっと気づいた。同時に、ここは自分のいるところじゃないとも感じた。会社を辞めて大学受験を志した。
 彼はその後、志向館で2浪してしましたが、もう大学卒業の年です。当時「大学に行く意味が分からなかった」いと言って高卒でぶらぶらしていた最大の原因は、現役の時に勉強がうまくいかなかったからだと思います。周りの子たちに歩調を合わせて受験をする元気がなくなっていただけです。どんな場所も、意味ある所にするには自分からの働きかけが大事です。私の友人は「大学では勉強せんかった」とよく言います。でも彼はかなり立派に出世しました。彼なりの大学への働きかけと、大学からの引き出し方があって、今の彼の「立派」があります。今度、いっぱい飲みながら彼の大学での「心の向き」を伺うつもりです。