2020年5月9日土曜日

コロナに負けるな④

保護者から寄贈していただいたマスク(現物)
志向館 寺町校 8番教室に展示
緊急事態宣言が継続されたが、これ以上の閉館はできない。

石川県の場合、クラスターが明確であり、市中に拡散する可能性が極めて低いと判断しました。「それが油断です」とか「用心にこしたことは」など有識者の方たちはおっしゃいますが、閉館を続けることで、失うものも大きいと思います。

特に、予備校生は「あの時大学に行っておけば」という後悔の念を強くもってしまうと、気持ちが沈んでしまい、学習意欲によくない影響が出てしまいます。

換気、検温を励行し、3密を避け「油断せず、用心して」コロナ前とは違った新しい予備校・塾生活を継続していきます。

土曜は例年変わらぬ時間割です。全国的にも土曜に予備校の授業があるのは昨今では珍しくなりました。

予備校の2限目はベイシックサイエンス。現代を科学する。「世間で起きている出来事を取り上げ、考察する」のがテーマです。

今日のテーマは政府が用意したマスク2枚でした。参考にしたのは4月23日の朝日新聞で、山口大の小川仁志教授(哲学)と信州大の山口真由准教授のマスクに関する評論でした。

小川先生は「マスク配布には深い考えがない」と指摘しています。「ちょっと考えてやってみた程度」ということです。世界が必死になって取り組む危機的状況では、そう批判されても致し方ないと思います。哲学者の意見らしく「もっと深く考えるべき」とのこと。

山口先生は、今の日本の迷走を指摘しています。政府は「国民を信じて」というスローガンばかりが目立ち、法的強制力に乏しく、国民のほうも政府がなんとかしてくれると期待してます。そのため「お互いの期待の高さが目立つ」わけです。結果、リーダーシップの無さが生み出す迷走です。

例年やっている予備校生に「10分で一筆」を実施してみました。

予備校生男子:マスクを頂いてさほど嬉しくないのは、自粛を要請され、家に隔離されている健康な僕たちにとってマスクをする機会は少ないからだ。

マスクの代金466億という数字は大きすぎる額で具体的に何に使ったらいいか僕にはわからないが、一番必用なのは薬だとすれば、現在、研究途上にある薬の開発のためにそのお金を使えばいいと思う。

なるほど、哲学的で明晰な意見だと思う。