2019年5月25日土曜日

70歳定年

定年が70歳になりそうだ。私は62歳で、定年退職をしている知

人が多いが、皆、何かの形で仕事をしている。

人間、働く気と健康があれば、ずっと働ける。この度の政府

の方針も法制化でなく、企業側の努力義務ということだが、

現状を追認、応援したようだ。

志向館の予備校生に70歳定年制について意見を書かせてみた。

75%が賛成だった。

思ったより皆しっかりしていて、賛成意見のなかに多かったのは「年金制度の不安から、

出来るだけ自分で稼げるようにすべき。」「'いきがい'は幾つになっても必要。」

「雇う側にとってベテランは後輩の指導に重要」「労働者の不足をいくらかでも補え

る。」「日本の社会構造を変えたくないので、安易な外国人労働者の採用より高齢者の

方がいい。」反対意見には「体力が衰えているので、怪我などが心配だし、仕事にミス

が増える。」「若い人の昇進や雇用が鈍る」「どんどん進歩する新技術に対応できな

い。」などがあった。

色々な業界で、高齢者が活躍するといい。私たちの業界は年齢は関係ない。しっかり話せ

て、ボケない限り授業はできる。医師も高齢でも活躍できる。

面白い話を聞いた。あるステーキハウスで高齢者を優先的に雇用して、短い訓練期間の

のち、コックとしてダイニング形式のキッチンに立たせ、ステーキを焼かせるのだそう

だ。高齢の方がベテランに見えて高級感が出るそうだ。自習室の管理に公務員の退職者を

置いた塾では、物言わぬ威圧感で自習室の私語が消えたそうだ。「高齢だからできない」

というより「高齢だからこそできる」仕事も多い。給与が減るのはいたし方ないと思う。

我武者羅に働いて寿命が縮むともったいない。