2019年7月2日火曜日

台湾の混乱

台湾の様子をメディアの報道で見ていると、

エネルギッシュでドキドキする。

確かに、立法に突入して破壊行為を行うこと

を評価しているわけではない。

明らかに暴動の類であるため、鎮圧されてし

かるべきであろう。しかし、暴力的な手段に訴える



しかない現状、つまり強硬な中国のやり方に、市民がこぞって戦う姿勢は

今の日本の若者に全く消えてしまった。

学生運動につていは元々、大正デモクラシイに影響されて、東京帝国大や、

早稲田の学生たちが労働者の団体と連合して、時の政府と対峙した記録が

残っている。軍事教練に反対する若者と警官がにらみ合う当時の画像から

伝わってくる空気はいつになっても同じ熱気である。日本の大学生で政治運動を

している例は聞かなくなった。志向館に通う高校生を見ると、政治に対する認識など、

多少、語る子がいてもいつか我が身という様子はない。もっともなことだろうが、

不満は未来を変えようとする活力となることを忘れて手はいけない。政治、国家

体制などを批判する力は自分を変えようとする力に転化する力でもあるように

思える。台湾の混乱など見ると、そんな力を衰退させた日本の若者が作る未来に

ちょっと不安を感じる。流れに身を任し、対立を避ける考え方は日本がどこかの

国や一部の権力に牛耳られそうになっても変わらないのだろうか。