2017年6月22日木曜日
女子会 Ⅰ
6月ころから大学説明会が各地で実施される。しかし、内容はというと、どこも
似たようなもので、工夫を凝らし、いろいろな機器を使い、ここぞとばかり大学の
説明を行なう。一方的である。質問があれば、その後個別ブースまで行って個人的に
話を聞くのが通常の大学説明会である。何人がブースに来てくれたかが、プレゼン
をした大学の大きな評価基準である。
私も職業柄、数多くの大学説明会に出た。もちろん大学にはそれぞれ素晴らしい
アピールポイントがある。「うちにしかありません!」と担当者は真剣に訴えかける。
水を差すようだが、似たようなものは他大学にもある。懸命に特色をだそうと微細な
違いを強調し、数字で説得し、語るしかないのだろうが、30分で4大学が交代に
プレゼンをされると飽きてしまい、集中力が切れる。
今の形式の説明会では生徒の気持ちを本当につかむことは難しい。大学の側も、
もちろん1回くらい話を聞いてくれて、すぐに自分の大学に心を向けて、受験して
もらえるとは思っていないのだ。あくまで説明会は数ある大学の「選択肢の一つ
として」自校も入れてほしいのである。大学関係者と1回会って、忘れられない
選択肢になることができないものか。そんな趣向を凝らしたイベントができない
ものかと考えてみた。
長く大学受験の塾、予備校を経営してきた私にとって、ちょっときになる
ことがあった。それは女子の大学とキャリアである。女子は必死で勉強して、
大学に行って、専門知識を学び、社会に出てその後、結婚出産。そうすると、
再就職するにも時間がかかり、なかなか政府が望む女子の社会進出は難しい
こともあるだろうと考えている。現実、私の奥さんはピアノ、オルガンの
インストラクターだった。当時は私の3倍もの給料があった。今は、志向館の
マネージャー(事務)である。自分のキャリアはもう30年のまえに捨ててしまって
いる。学生のアルバイトを指導し、事務全般を仕切っている。音楽という専門の
学校に進んでも夫となった者に合わせて生活を送っているわけである。
男子の場合は多くは結婚後も同じ仕事で、以前にも増して仕事に励む
ことが多いのではないかと思う。そうなると、女子にとっての大学進学は
男子と同じように考えることができないように思え、この疑問を志向館の
女子館生にふってみたところ、ケーキが出ることもあってか、あっという間に
15名(中3~予備校生)満席となった。2017 女子会トーク 「女子と大学」が
実現した。
私の出身の法政の大学職員で、広く大学の仕組みや就職等を学生たちに説明
してくれる若いスタッフをお願いしたら、キャリア3年目の元気な女性(写真中央)
が来てくださった。私の役目は、コーディネーター。生徒たちもお互いそんなに
知らないし、ましてや始めてお会いする法政のアドバイザーとすぐに打ち解けて
盛り上がることもないかと思い、司会として同席した。
さて、結果は? もったいつけるわけではないが、1回のブログで書ききれない
内容なので、女子会Ⅱとしてお知らせしたい。つづく。