2017年1月2日月曜日

正月特訓の問題解説


 正月講習3日目の語句の組合せで、質問が続出した部分です。解説していると時間がかかり、
講習のスケジュールに響いてしまうので、ブログで解説します。質問のある方は、1月3日の午後
から、受け付けています。遠慮なく、三木を呼び出してください。


 Itはhis temper,himはRobertを指す。 It(S)makes(V)him(O)hard(C)は第5文型なので,「O+C」は「主語十述語」の関係であり,それを文の形にすると,He is hard to get along with.となる(get along with…は「…とうまく[仲良く]やっていく」の意味)。一般にA is hard [difficult; easy; pleasant; dangerous, etc. to-。(Aは―するのが難しい[易しい;楽しい;危険だ,など]では,Aはto不定詞の意味上の目的語になっている必要がある。(例)This river is dangerous to swim in. この川は泳ぐと危険です)では,主語のThis riverはto swim in の意味上の目的語になっている。
 前掲の文(He is hard…)では,Heはto get along withの目的語になっていて,「彼はうまくやっていくのが難しい人だ」の意味となる。have difficulty (in)-ing「-するのに苦労する」という言い方はあるが,have difficulty to - とすることはできないので,第2グループの選択肢の(A)は使えない。
  第1グループの選択肢で(A)を選び,He makes him hard to get along with, とすると,HeはRobertを指し,himはRobert以外の人物を指すことになる。すると「ロバートは,ロバート以外の男性とうまくやっていくのを難しくしている」という意味不明の内容になり,適切ではない。
  第3グループの選択肢(B)のget on with…も「…と仲良くやっていく」の意味になるが,He is hard to get on with others.では,to不定詞が主語を意味上の目的語にとれる形になっていないので,正しい文にならない。