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2016 予備校パンフ |
いろいろな反応が返ってくる。「わりとと楽しいです。」
「先生イヤ。」「○○と一緒や。」「いいクラスはいって
賢い人ばっかり.。やば。」自分も学年がかわって
身近なクラスメートが一変したときの緊張感は
よく覚えている。自分は特別はしゃぐ方でも、沈む
ほうでもなかったが、中にはここぞとばかり新キャラ
デビューを目論む人もいるようだ。
もう10年も前になるが、長男が泉丘に通っていたとき、自宅に泉丘の要請で
アメリカの少年2名をステイさせた時のことを思い出した。「英語が話せるご家庭」
ということだったが、私の家内がPTAで活動していたので、その関係である。
ステイのアメリカ高校生は、志向館の生徒と接触する機会も持ってもらったが、
私の家庭ではアメリカ教育の諸事情をレクチャーいただいた。しかし、一番印象
に残ったのは、ステイのコンビの組み方だった。日本にいる約1ヶ月ほど4~5軒
ステイ先を変えて、総勢40名ほどで、日本全国を見聞していくそうなのだが、その
つどステイの相方がかわるそうな。子供たちは相手を選べないい。短期間では
あっても、いや、短期間であればあるほど、相方が変わって寝食をともにし、
しかもステイ先のママやパパと笑顔でコミュニケーションをとるのは、異国の
見聞を重視するというよりも、彼らに与えられたミッションは、同朋の友人と
協力して対人力を高めることのようだ。
日本の学校のクラス替え、年に2回とか?こんな提案でもすれば
たぶん、「学習に集中できない。」先生が「教えにくい」「クラスがまとま
らない」いろいろな問題点を列挙されて、一笑に伏されることだろう。
しかし、学習に集中できないのは「人間環境の変化に慣れていない」
証拠である。「教えにくい」は教師目線であり、指導対象がかわって、
効果を高める工夫を凝らす努力を厭う習性である。「クラスがまとまら
ない」とは先生も含め、短時間に接触した相手と良好な人間関係を構
築する自信のなさを表わしているのだと思う。
言いたい放題で、ご批判を多々いただくことだろうが、本当にグロー
バルという教育の旗印を掲げ、世界に通用する人材を育成するのなら、
一番根本的なろころは英語力ではない。短期間に人の懐に飛び込む
勇気と対人力である。年をとっても「挑戦」をしていきたい課題である。