2016年4月17日日曜日

新学期

2016 予備校パンフ
「どうですか。新しいクラスは?」現役生に聞くと、

いろいろな反応が返ってくる。「わりとと楽しいです。」

「先生イヤ。」「○○と一緒や。」「いいクラスはいって

賢い人ばっかり.。やば。」自分も学年がかわって

身近なクラスメートが一変したときの緊張感は

よく覚えている。自分は特別はしゃぐ方でも、沈む

ほうでもなかったが、中にはここぞとばかり新キャラ


デビューを目論む人もいるようだ。

 もう10年も前になるが、長男が泉丘に通っていたとき、自宅に泉丘の要請で

アメリカの少年2名をステイさせた時のことを思い出した。「英語が話せるご家庭」

ということだったが、私の家内がPTAで活動していたので、その関係である。

 ステイのアメリカ高校生は、志向館の生徒と接触する機会も持ってもらったが、

私の家庭ではアメリカ教育の諸事情をレクチャーいただいた。しかし、一番印象

に残ったのは、ステイのコンビの組み方だった。日本にいる約1ヶ月ほど4~5軒

ステイ先を変えて、総勢40名ほどで、日本全国を見聞していくそうなのだが、その

つどステイの相方がかわるそうな。子供たちは相手を選べないい。短期間では

あっても、いや、短期間であればあるほど、相方が変わって寝食をともにし、

しかもステイ先のママやパパと笑顔でコミュニケーションをとるのは、異国の

見聞を重視するというよりも、彼らに与えられたミッションは、同朋の友人と

協力して対人力を高めることのようだ。

 日本の学校のクラス替え、年に2回とか?こんな提案でもすれば

たぶん、「学習に集中できない。」先生が「教えにくい」「クラスがまとま

らない」いろいろな問題点を列挙されて、一笑に伏されることだろう。

 しかし、学習に集中できないのは「人間環境の変化に慣れていない」

証拠である。「教えにくい」は教師目線であり、指導対象がかわって、

効果を高める工夫を凝らす努力を厭う習性である。「クラスがまとまら

ない」とは先生も含め、短時間に接触した相手と良好な人間関係を構

築する自信のなさを表わしているのだと思う。

 言いたい放題で、ご批判を多々いただくことだろうが、本当にグロー

バルという教育の旗印を掲げ、世界に通用する人材を育成するのなら、

一番根本的なろころは英語力ではない。短期間に人の懐に飛び込む

勇気と対人力である。年をとっても「挑戦」をしていきたい課題である。