昨日はほとんどの国公立で2次試験が実施された。
今年のご当地の最大の話題はなんといっても英語だ
ろう。新聞を見る限りでは、選択肢も含めて日本語が
1文字もなかった。「変わったな。ほー!」と思う。
旺文社の「全国大学入試問題正解」では1文字も日本が含まれていないのは、見出し
69校のうち、小樽商科大 京都府立医大 横浜国立 国際教養大の4校で、国際教養大
については冒頭の「次の文を読み後の問いに答えなさい。」だけが日本語だった。
京都府立医大と横浜国大は設問が英語でも解答はin Japaneseの部分が多く、英文
和訳の要素が色濃く残っている。国際教養大に関しては「問」にin Englishとの指示は
ないが、多分、英語で答えるよう試験会場で指導があったのだと思う。
金沢大の入試問題の中で選択問題はTRUEとFALSEの記入の内容真偽、○×の代わりに
英語を書かせた徹底ぶりには笑えた。全体の1割にも満たない配点だろう。その他すべての
問題は英作文で答える記述タイプである。
そもそも試験とは何かを考えてみると、大学で学習するに足りる素養をみることにある。
府立医科や横国を是と決めつけるわけではないが、大学教育で英語を日本語に転換する
能力がいかに重要かを私がここで説明するにはあまりにも自明なことであり、その能力を
英語の試験で課さないことにはいささか疑問が残る。まあ、私たちの仕事は大学合格の
お手伝いをすることであれば、それはさほど気にするほどでもないのだろう。一番近い、
小樽商科の過去問を練習問題にすればいいだけである。
本日のイラストは新聞からペーストした課題英作文のイラストだ。イラストの上には、
・この人たちは、どんな人たちでなにを考え感じているのか
・イラストの中で何が起こっているのか
・こんな状況になる前、いったい何が起こったのか
・これからどうなるのか
という4つの指示があり、4つの指示を網羅し80-120 wordsでクリエイティブに英作せよ。
という内容だった。いかにも暗い話を連想するイラストだ。志向館の生徒は何を書いたのか
早くインタビューしてみたい。
