
単語です。志向館の予備校の毎週月曜1限目(9:10-)は単語
テストという授業です。授業名をそのまま理解すると、テストを
実施する時間ということですが、実は授業の半分は語句解説
です。今日はtermの解説でした。termは「期間、言葉、限界点、
関係」といった多様な意味を持つ基幹語です。determineの中央
にはtermという語があります。de-は否定語noの意味。「限界点」
を「否定」してお互いに合意を得るところから、「明らかにする」と
か「決定する」といった意味が確立されたのでしょう。最後の
mineは合意を「私たちのもの」とする。これはこじつけですが覚
えやすくするための工夫としときましょう。
さて、明日から夏期講習の第1タームです。予備校生の諸君
は現役時代を見返り、反省し、今年の夏は充実した学習生活
を送ってください。但し、注意してください。現役生は学校の補
習+塾の夏期講習ですよ。強制的な学習量では現役のほうが上回ります。秋口から
の模試ラッシュで伸び悩む予備校生の諸君の中には夏の取り組み不足がうかがえ
ます。大切なのは学習サイクルで、演習→記憶の繰り返しです。数学だって解き方を
記憶するんです。そして記憶に欠かせないのが研究と反復です。
ところで、decideも「決定する」です。cideは「切る」de-は否定語ですがdetermineの
場合と異なりcideを否定するのではなく、「切りcide」「離すde-」、つまり決別から由来
した「決定する」なのです。両者の区別は受験ではさほど有効ではありませんが、こう
いった研究的な学習で、determineとdecideを同意語と記憶するのと、なんの研究もなく、「determine、decide、決める」と反復したり、書いたりするのでは脳への刺激と知識の
定着といった観点や他の単語への応用力に大きく影響します。