2015年6月17日水曜日

やる気にさせる言葉

 先週、リビング金沢から原稿の依頼があり、子どもをやる気にさせる言葉とその

説明を執筆するように依頼された。日ごろから、生徒に叱咤激励をしているものの

いざ、かしこまって考えると、これと言ってたくさんの読者のみなさんに読んでいた

だける「名言」がない。考えあぐねた末に、たどり着いた言葉が以下のとうりだ。



  やる気にさせる言葉:  『毎朝、10回「○○高校合格」と念じる。』


  【説 明】

  インターネットで検索してみたら、東京の大手塾で「ライバルは自分、いざ…」と

いうのがありました。克己の精神は受験必須。「名言」だと思います。しかし「自分と

戦うことなんてできないよ」と冷めた受験生が理屈をつければ、それまでです。

  人から与えられた言葉はどこかよそよそしく、また、反発も生まれ易いのです。

当事者の体験や経験から生まれた言葉ではないからです。「やる気になる言葉」は

自分で得心し、何度も唱えて初めて効果が出るものです。つまり、自分で語った言葉

こそ千金の値があるのです。

  とはいえ、自力でやる気になる言葉を考え、それを語ってやる気になるなど、受験に

挑む年齢の少年少女の皆さんには至難の技でしょう。そこで、最もシンプルで否定

しがたい真実を語った言葉が「○○高校合格」です。

  何の工夫も、含蓄もない言葉ですが、最大の効果は自分の口で合格を強く念じ

毎日反復することで、やる気を導く自己暗示が形成されることです。