2015年4月28日火曜日

戦争が始まるとき

2014 秋 舞鶴 イージス館
安保法制は第一次安倍内閣で検討が始

まったわが国の国防の要となる一連の法

案である。

 4月21日、自公の合意が成立した。

これで、自衛隊の活動が大幅に広がる。

いいのだろうか?日本の立場からすれば

アメリカ等が参加する国際緊張の場面で後方支援を行なうことは同盟国の立場として誇らし

いことだろう。戦地の後方で集団的自衛権と日の丸を掲げ、日本ここにありだ。国際平和の

一翼を担ってますとばかり世界にアピールする。

 しかし、敵対する国にとってはどうだろう。日本も敵国の名乗りを上げたのだ。何の支援

であっても、ひっくるめて敵は敵なのである。

 私にはいやなストーリーしか思い浮かばない。前線で交戦状態となり、我が国の同盟国の

燃料補給路を絶つため、攻撃される自衛隊である。「わが方は敵の攻撃にさらされていま

す!応戦の許可をお願いします!」「致し方ない。われわれには個別的自衛権がある。

降りかかった火の粉は払わにゃならん。応戦せよ!」 間違いなく戦争が始まる。
 
 今日の志向館のベイシックサイエンスでは「戦争は起こりえる」というのがテーマだっ

た。

一旦撃ち合いになり、生死の挟間にたった人間には、教育で培った教養も無力である。

敵を殺して自分が生き残るというきわめて単純な行為こそが唯一の正しい選択となる。

どうすればそうならないで済むのか。唯一の正しい答え。それは戦地に行かないことであ

る。