2025年7月2日水曜日

魔王の一突き

6月末に保護者懇談会が終わった。懇談には母親が来ることが多い。母親からのお話から父親の存在がきになる。一般に子どもと接するときに言葉が少ない父親が多いようだ。テストの点数がよくないとき「こんなんじゃだめだ。もっと勉強しろ。」「勉強せんのなら、働け。」というようなセリフを言いたくなる。息子や娘の将来が気がかりなのは当然で、今のままではよくない。学習量が足りないからもっと頑張ってほしい、というのは多くの親が感じている。テストの点数だけを聞いて、ムスッとした顔をして一言いう。あるいは、睨んで怒鳴る。「魔王の一突き」である。瞬間、子どもは周りの世界から隔絶され、真っ暗な孤独の世界に放り込まれ、しばらく放心状態になる。これが繰り返されると。「物言わぬ反発」が始まる。父と会話をしたがらなくなる。黙って話を聞いていても怒りに満ちた心の中に、話の内容はしみ込む隙間もない。これは長く続く。子どもが社会人になっても続く場合も多々ある。国に貢献し、子孫を反映させ、親の墓に心から手を合わせてくれる子と、幼いころから断絶してどうするというのだ。「この子は親に感謝がない。」「すぐに反抗する」とむかつく前に、無理にでも笑顔を作り10分もかけなくていいので、試験問題を持ってこさせて、ちらっと見て、嘘でもいいから「俺のころはもっと簡単だったかも。結構むずいな、頑張れ。」くらい言ってください。子ども忖度できない。親子の平和で歩み寄るのは100%父の方である。