り上げられていた。ひょっこりはんは早稲田の出身である。ひょっこりはんを探せなど
で、今や有名人。高校ではソフトテニスでインターハイに出場した経験もある。彼は「二
浪のあなたへ」として、あこがれの大学があるなら、「絶対無理」と決めつけないこと
で、「自分には、これくらいの距離だったのか」と知ることから始めるのが大切と語って
いる。
確かにその通りだ。そうすれば、努力の仕方が見えてくる。「すごいキャリア」、「人も
うらやむ...」、は一部の天才のなせる技で、凡人の自分とは縁のないものと思い込んでは
いけない。達成したい目標があるなら、壁の高さをしっかり見極め、当たって砕けるので
はなく、高さを計り、材料をそろえ、時間をかけて梯子を作り、ゆっくりでも一段一段踏
みしめて登れば、必ず成功する。
二浪のみなさん、いや、それ以上の浪人の皆さん、「ひょっこりはん」は高校時代は勉強
しなかったそうだ。でも、インターハイに出場するほど部活に励んだ。その後、勉強し二
浪した。インターハイの出場経験や大学入試の成功体験で彼は粘りと根性を身につけた。
社会に出てからわずか10年弱で、大ブレークを起こす原動力がここにある。
ひょっこりはん(朝日新聞) |