新聞やニュースで慣用句の認知度を調査した、国語の変化を調べた結果が発表された。
「チンする」などは80%オーバーでみんなが使うらしい。機械音にするをつけた現代人の音
マネが面白い。間違いやすい表現など「世間ずれ」や「煮詰まる」など私は使ったこともある
が、馴染みのない方も多いらしく、認知度は低かった。
慣用句はおもしろい。体の一部にたとえたものなど、なるほどと思えるものが多く、日本
人の感覚jの源泉をたどる感がある。早速、予備校生や現役生にランダムに30人ばかり
募って簡単なテストに答えてもらった。正答率は30%ほどだった。「膝を打つ」は「足を怪我
する」、「顎をだす」は「偉そうな」など、彼らなりに面白い解答があり、慣用句はわずかの間に、
認知されなくなったり、また、新しい表現を生み出したり、若い人の「ディスる」=「否定する」
など英語を指導している私は接頭部のdisに否定の意味が含まれることが多いのをうまく
使った面白い表現だと関心している。慣用句はセンターテストにもでる。入試のためだけでは
なく、眦(まなじり)に由来すると思える「まんじり」=(うとうとする)など「ん」という音を入れることで
動詞化してしまった当時の人のユーモアセンスに思いをはせよう。「まんじりともせず」=「一睡も
できない」など、その音からからくる「どよ~ん」として悶々とする様が感じられる。一覧にして、
ただ覚えろではなく、「味わい」から入るのが慣用句指導ではないだろうか。
(写真は急ごしらえの慣用句テスト)