2012年1月16日月曜日

自己採点

センター試験が終わった。自己採点である。

1年で一番長い一日である。午前9:00に身なりを整え、

塾舎に行く。

10:00から自己採点が始まるが、予備校生はほとんど9:00には自

習席にいる。いつものお気に入りの場所に陣取っている。

廊下を通る足音で三木とわかるが顔を上げるものはいない。

「緊張」を絵に描くとこんな感じかと思う。

 教室には私が先に入る。10分前になるとみんな入ってくる。誰も何も言わない。

10:00になった。「センター試験ごくろうさまでした。今年は昨年よりやや平均点が

低そうに思います」と私がいうと皆、ほっとした顔になり、いきなり隣の生徒と話し出す。

さすがは予備校生。全員が昨年よりUPしているため、昨年より平均が落ちるとなると

気持ちはさらに明るい。

自己採点が始まった。河合、代ゼミ、進研・駿台のセンターリサーチに書き込む。

全員が終わるまで2時間かかった。ここから学校でリサーチをした現役生と面談をする。

さらに午後5:20から授業が始まり、午後9:30まで続く。

 毎年センターリサーチで必ず思うのは、「この時だけは」数社の予備校に送るのではなく、

予備校同士が協力してひとつの書式で済ませられないかと思う。無理だろうとも思う。

大手予備校もこれが腕の見せ所だからである。「うちは40万人のデーターを集めました!」

と公表し、予備校の力を見せるのである。もちろん予備校によって判定はばらつきがでる。

同じ大学学部でも河合はBだが駿台はCといった感じだ。私の思う「この時だけは」という

思いは、利害が社会の競争原理である以上、不可能なのだろう。真剣に何度も

自分の点数を見直す生徒たちを見ながらあれこれ考える。

木曜には各社いっせいに判定を出す。これからデーターを見ながら生徒と面談。

緊張するが私たちの腕の見せ所でもある。2次試験の問題を考慮しながら、

この子はこの大学にと、人の人生に直接関与する。うまく言葉にならないが

誠心誠意勤めさせていただきます。

長い一日だった。 午後11時まで朝一食べたっきりでした。