2020年1月5日日曜日

大人たちの謝罪

文 部 科 学 省

 1月4日まで続いた冬期講習も大きな問題も
なく終了しました。期間中、長く病気で出られなかった生徒や、体調不良で死に物狂い
で苦しんで授業を続けた講師もなく、全員ほ
ぼ全力投球できてよかったです。一部の講
に欠席した人は週末までに、BD受講す
るか週末11日の土曜の15時~22時に個
別指導でクリアーします。受験生の人は特
にお急ぎください。


さて、年末は教育業界に関与している先生方がずいぶん気を揉んだ、事件がありました。私ごときも石川テレビのニュース報道に出演させていただき、政府の教育改革の失敗について憤りを述べさせていただきました。数年の間、煮詰めた改革とは思えないお粗末ぶりで、元々、客観的な判定が難しい記述の導入は、やはり客観性に問題ありとのことで、主に野党などからの追及に屈した形で、「やっぱりそうでした」と元の形に戻すことになり、民間の英語試験導入に関してはID登録の前日に「やっぱりやめましょう」と、これも野党の追及にあって、教育の機会均等の原則に反すると先送り。成し遂げたのはセンター試験の英語の読解100点リスニング100点のずいぶん小さな改革。つまり、教育改革で成し遂げたものは、バラエティーに富んだ英語の試験から文法的な要素を完全に排除し、読解とリスニングだけの偏ったシンプルな試験である。6年間の予算と時間をかけた結果がこれだ。話し合ったことに意義は大きいだろうが、実際の実りは少なすぎる。公でお仕事をされている方々は政府の批判はしにくかろうと、塾の先生である私に白羽の矢が立った形。報道ニュースの中で私が話したことは、「子どもたちは大人のやることをしっかり見ています。生徒を指導する立場の大人が、当初から多くの問題点が指摘されていながら、強引に長い時間をかけて、最後になってやっぱり無理でしたと発表してそれで済むのか。子どもたちは怒りをあらわにする機会など与えられていません。この無責任な教育行政を進めた方たちが、改革の経緯や失敗の原因など、詳細な謝罪や説明も大してないという曖昧な態度である。当初から記述式の客観的な基準や、数種類の民間試験を公平な共通基準とするなど絶対無理だと思える試みであり、これに翻弄された子どもたちに、責任感、倫理感等などのりっぱな価値観を語ってきた大人は償いを見せるべきである。美しい日本は美しい大人が手本を見せなければならない。