2018年3月27日火曜日

共通テストの記述式問題

 
今日の新聞に文科省が昨年実施した

共通テストの試行採点結果が公表されていた。

数学の無回答率の低さに目を奪われた。

最初に思ったのはどんな学校で試行実施

したのかということだ。私立文系在校生が

多い学校だと記述の数学は無回答者が

多くなるはずだ。実際に金沢で参加した

高校の中にはそんな学校があるそうだ。

全国では?高校の名前を挙げられたところで、



私には学校の内情まではわかりかねるが、センター試験から

共通テストの目玉である記述力を測定するすばらしい試みは

否現実的に感じられる。

また、採点の外部委託に関してもどこか腑に落ちない。

現に、単純な数字の入力ひとつまともに出来ない民間企業が

年金の計算でトラブルを起こしている。

 民間に委託することそのものに問題があるのではなく、

民間を管理する方式を確立していないままに委託を行っている

政府に問題がある。
 
 あいまいな国語の記述の採点もしかり。元々、「表現」とは解釈が

いかようにもできるところに面白みがあるというもの。しかし、試験では

公平な解答を用意する。模範解答に必然性を与えるため、プロたちが

客観性のある解答を用意するため工夫を凝らす。それでも、試験の後には、

いちゃもんがつき、問題の良し悪しが議論される。

解釈のあいまいさを拭い去ることは不可能である。政府はどこまで管理できるのか。

あえて、間違いを選択肢に入れたマーク式のほうが正解にクレームはつけにくい。

国語の記述式の問題を58万人もの受験生に一斉に実施し、公平に採点するなど

本当にできるのだろうか。共通テストの動向には目が離せない。