今日の新聞に文科省が昨年実施した
共通テストの試行採点結果が公表されていた。
数学の無回答率の低さに目を奪われた。
最初に思ったのはどんな学校で試行実施
したのかということだ。私立文系在校生が
多い学校だと記述の数学は無回答者が
多くなるはずだ。実際に金沢で参加した
高校の中にはそんな学校があるそうだ。
全国では?高校の名前を挙げられたところで、
私には学校の内情まではわかりかねるが、センター試験から
共通テストの目玉である記述力を測定するすばらしい試みは
否現実的に感じられる。
また、採点の外部委託に関してもどこか腑に落ちない。
現に、単純な数字の入力ひとつまともに出来ない民間企業が
年金の計算でトラブルを起こしている。
民間に委託することそのものに問題があるのではなく、
民間を管理する方式を確立していないままに委託を行っている
政府に問題がある。
あいまいな国語の記述の採点もしかり。元々、「表現」とは解釈が
いかようにもできるところに面白みがあるというもの。しかし、試験では
公平な解答を用意する。模範解答に必然性を与えるため、プロたちが
客観性のある解答を用意するため工夫を凝らす。それでも、試験の後には、
いちゃもんがつき、問題の良し悪しが議論される。
解釈のあいまいさを拭い去ることは不可能である。政府はどこまで管理できるのか。
あえて、間違いを選択肢に入れたマーク式のほうが正解にクレームはつけにくい。
国語の記述式の問題を58万人もの受験生に一斉に実施し、公平に採点するなど
本当にできるのだろうか。共通テストの動向には目が離せない。